【魂となり逢える日まで】シリーズ「東日本大震災」遺族の終わらぬ旅(9)温もりを届ける「あの日」への巡礼

執筆者:寺島英弥 2020年12月10日
タグ: 日本
エリア: アジア
津波後の荒れ野に唯一残る震災遺構の家=名取市北釜(筆者撮影、以下同)

 

貴行さんの月命日、午後2時46分を仙台空港のロビーで待つ荒セツ子さん=10月15日

 大阪からの到着便を告げるアナウンスが流れる。今年10月15日、宮城県名取・岩沼両市にまたがる仙台空港の1階ロビー。その外れにあるソファーで、荒セツ子さん(72)=仙台市青葉区=は腕時計と携帯電話の時刻を並べて見入り、じっと時を待っていた。午後2時46分。

「息子と、皆さんに会いに行きます」

カテゴリ: 社会
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執筆者プロフィール
寺島英弥 ローカルジャーナリスト、尚絅学院大客員教授。1957年福島県相馬市生れ。早稲田大学法学部卒。『河北新報』で「こころの伏流水 北の祈り」(新聞協会賞)、「オリザの環」(同)などの連載に携わり、東日本大震災、福島第1原発事故を取材。フルブライト奨学生として米デューク大に留学。主著に『シビック・ジャーナリズムの挑戦 コミュニティとつながる米国の地方紙』(日本評論社)、『海よ里よ、いつの日に還る』(明石書店)『東日本大震災 何も終わらない福島の5年 飯舘・南相馬から』『福島第1原発事故7年 避難指示解除後を生きる』(同)。3.11以降、被災地で「人間」の記録を綴ったブログ「余震の中で新聞を作る」を書き続けた。ホームページ「人と人をつなぐラボ」http://terashimahideya.com/
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