【魂となり逢える日まで】シリーズ「東日本大震災」遺族の終わらぬ旅(6)

執筆者:寺島英弥 2019年6月30日
エリア: 日本
亡き子どもの魂を救うという地蔵たち。西光寺境内で祈り続ける(筆者撮影、以下同=2019年3月11日)

 

 2011年3月11日の東日本大震災が起きた後の夏、福島県浜通りにある筆者の郷里の友人から、こんなうわさ話を聞いた。

「夜になると、海から “大勢の人”が浜の波打ち際に歩いてくるそうだ」

 海岸部の津波犠牲者にまつわる幽霊話らしかったが、うわさはうわさで、その話の主が誰なのか分からず、実際に見たという人に会ったこともなく、うわさはすぐに立ち消えた。

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執筆者プロフィール
寺島英弥 ローカルジャーナリスト、尚絅学院大客員教授。1957年福島県相馬市生れ。早稲田大学法学部卒。『河北新報』で「こころの伏流水 北の祈り」(新聞協会賞)、「オリザの環」(同)などの連載に携わり、東日本大震災、福島第1原発事故を取材。フルブライト奨学生として米デューク大に留学。主著に『シビック・ジャーナリズムの挑戦 コミュニティとつながる米国の地方紙』(日本評論社)、『海よ里よ、いつの日に還る』(明石書店)『東日本大震災 何も終わらない福島の5年 飯舘・南相馬から』『福島第1原発事故7年 避難指示解除後を生きる』(同)。3.11以降、被災地で「人間」の記録を綴ったブログ「余震の中で新聞を作る」を書き続けた。ホームページ「人と人をつなぐラボ」http://terashimahideya.com/
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