岩瀬昇のエネルギー通信 (328)

「国連気候サミット」参加の「持たざる国」菅首相は何をしようとしているのか

執筆者:岩瀬昇 2020年12月16日
岩瀬さんが委員として参加した「石油・天然ガス小委員会」で配布された資料より
 

 我が国は「総論賛成」を表明したものの「各論」はどうするのだろうか?

 12月12日(土)オンラインで開催された「国連気候サミット」を報ずる『フィナンシャル・タイムズ』(FT)記事を読んだ筆者の率直な感想がこれだ。

「2050年排出ネットゼロ」実現に向けて、「持たざる国」日本にできることは何か、何をしなければいけないのか?

 本欄『政府審議会で痛感した日本「エネルギーリテラシー」の驚くべき低さ』(2020年12月11日)で報告した12月8日開催の「石油・天然ガス小委員会」(石天小委)では、直近の大きな環境変化を踏まえて、これまでの取組を整理するとともに、

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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