安堵も束の間で再び崖っぷちに立つイギリス経済

二百年以上の歴史をもつウェッジウッドまでが倒産。“頼れる経済通”だったはずのブラウン首相も麻生首相といい勝負――。[ロンドン発]危機を叫ぶ警告の声は、日に日に深刻さの響きを増している。ゴードン・ブラウン首相の側近であるエド・ボールズ児童・学校・家庭相までもが、いま世界が直面しているのは一九三〇年代の大恐慌さえも上回る深刻な危機だと発言して波紋を呼んだ。 実際、経済危機の衝撃を示す新たな証拠が、毎週のように明らかになる。企業破綻や工場閉鎖に人員削減、加えて、ビル建設や商取引、あげくは家族休暇の中止まで、明るいニュースはひとつもない。一時回復した労働党政権の支持率は再び急降下し、野党保守党に一五ポイントも差をつけられている。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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