【特別企画】ソウル・釜山両市長選「与党惨敗」で「視界ゼロ」になった韓国大統領選挙(中)今後を占う「金鍾仁」「尹錫悦」の動向

執筆者:平井久志 2021年4月20日
エリア: アジア
市長選大勝利の功労者・金鍾仁「国民の力」前非常対策委員長(右)。次の行動は? (C)EPA=時事
両市長選与党惨敗の裏には、“政界寝業師”とも言える金鍾仁氏の存在が大きかったが、その金氏も最大野党を離脱。注目は、国民的人気の高い尹錫悦前検事総長との“合体”があるのかどうか――。

 

 今回の市長選挙は、ソウルも釜山も与党「共に民主党」に所属した前市長のセクハラ疑惑がきっかけとなった補欠選挙だ。「共に民主党」の党規約などでは、こういう場合は候補者を立ててはいけないはずであった。無所属の候補を後ろから支援するような選挙しかできなかったはずなのに、党規約などを変えて、無理をして公認候補を立てた。

謝罪も対案もなく「バラマキ公約」と「ネガティブ攻撃」

 また選挙戦では、文在寅(ムン・ジェイン)政権の失政や両市長の誤りを謝罪し、反省の立場から再出発をすべきであった。しかしそのような声は、現在でもまったく聞こえてこない。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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