
ヤマトタケルは東征の帰り道、草薙剣を尾張に残して伊吹山に向かった (筆者撮影、以下も)
2021年4月中旬、ひょんなことから、上方落語の重鎮で古代史に造詣の深い桂米團治[よねだんじ]師匠とともに伊吹山[いぶきやま](滋賀県と岐阜県の県境)に登る機会を得た。KBS 京都ラジオの「本日、米團治日和。」に出演した翌日のことだ。じつは、伊吹山に登るのは初めてだった。気づかされたことは、いっぱいある。
標高は1377メートルと、想像以上に高く、まだ雪が残っていた。冬の北西の季節風は日本海から吹き抜け、伊吹山や関ヶ原に大雪をもたらす。

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