国際人のための日本古代史 (135)

伊吹山が物語るヤマトタケルと「尾張氏」の正体

執筆者:関裕二 2021年5月6日
タグ: 日本
エリア: その他
ヤマトタケルは東征の帰り道、草薙剣を尾張に残して伊吹山に向かった (筆者撮影、以下も)

 2021年4月中旬、ひょんなことから、上方落語の重鎮で古代史に造詣の深い桂米團治[よねだんじ]師匠とともに伊吹山[いぶきやま](滋賀県と岐阜県の県境)に登る機会を得た。KBS 京都ラジオの「本日、米團治日和。」に出演した翌日のことだ。じつは、伊吹山に登るのは初めてだった。気づかされたことは、いっぱいある。

 標高は1377メートルと、想像以上に高く、まだ雪が残っていた。冬の北西の季節風は日本海から吹き抜け、伊吹山や関ヶ原に大雪をもたらす。

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カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
関裕二(せきゆうじ) 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』、『「死の国」熊野と巡礼の道 古代史謎解き紀行』『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪 古代史謎解き紀行』『「大乱の都」京都争奪 古代史謎解き紀行』『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』など多数。最新刊は『古代史の正体 縄文から平安まで』。
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