【北朝鮮社会の「思考」を読み解く】
北朝鮮社会を規制する「党の唯一的領導体系確立の10大原則」とは(1)「一色化」

「10大原則」は、金正日(右)が金日成(左)の後継者の地位を確立した後、さらなる権力闘争のために作成された、という (C)AFP=時事
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総秘書(総書記)が権力を握ってから10年目になる。2代目の金正日(キム・ジョンイル)の死亡時には「世襲政治の終焉」「崩壊間近」などと希望的観測を唱えていた北朝鮮問題のプロたちは、今でもマスコミや論壇で「活躍」している。そればかりか事あるごとに「崩壊説」「異変説」を吹聴している。これは初代の金日成(キム・イルソン)死亡時と同じパターンの繰り返しだ。

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