【北朝鮮社会の「思考」を読み解く】
北朝鮮社会を規制する「党の唯一的領導体系確立の10大原則」とは(5)「革命的品性」「組織生活と報恩」

執筆者:呉小元 2021年6月14日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
「金王朝」にひれ伏し、その下僕となるような人間改造の規範が、「10大原則」なのだ(写真は今年1月に金日成広場で行われた軍事パレード)[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事
北朝鮮の人民は「金王朝」の永遠の「下僕」であり、与えられた「恩」に報い続けなければならない――こうした人間改造の源泉が、「10大原則」なのである。

「党の唯一的領導体系確立の10大原則」(以下10大原則))第7条に当てはまるキーワードは、「革命的品性」である。

7.偉大なる金日成同志と金正日同志を見習い、高尚な精神道徳的風貌と革命的事業方法、人民的事業作風を身に付けなければならない。

偉大なる金日成同志と金正日同志が身に付けられた崇高な思想精神的風貌と、革命的事業方法、人民的事業作風を見習い学ぶことは、全ての幹部、党員、勤労者の神聖な義務であり、首領様式、将軍様式に活動、生活するための必須的要求である。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
呉小元 64歳の男性で、元朝鮮労働党幹部。日本で生まれ、10代で北朝鮮に帰国した。平壌の大学卒業後、労働党傘下の貿易会社で働いた後、韓国に対する工作活動をしていた1990年代、韓国に亡命。現在は会社役員を経て定年退職。仮名。著書に『ハダカの北朝鮮』(新潮新書)。月刊誌『ファクタ』等に寄稿多数。
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