英国「インド太平洋傾斜」新時代の枢軸ASEANと2つの「ミニラテラル」

執筆者:永田伸吾 2021年11月16日
タグ: イギリス
(C) 今年5月に出航したクイーン・エリザベス
英国の対外構想「グローバル・ブリテン」の中軸となる「インド太平洋傾斜」。今年9月に設立された米英豪の軍事同盟「AUKUS」はもとより、ASEANやFPDAといった既存の枠組みも活用する多層的な戦略が見える。

 


英「インド太平洋傾斜」にとってエポックメイキングな2021年

 2021年3月16日に、英国は外交安全保障戦略文書「競争時代におけるグローバル・ブリテン:安全保障、防衛、開発および外交政策の統合レビュー」(以下、「統合レビュー」)を策定し、欧州連合(EU)離脱後の対外構想である「グローバル・ブリテン」を体系化した。そこで中軸とされたのが、英国が2010年代初頭から静かに進めてきた「インド太平洋傾斜(Indo-Pacific tilt)」政策であった。

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カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
永田伸吾 金沢大学大学院社会環境科学研究科博士後期課程修了(法学)。ウィリアム・アンド・メアリー大学歴史学部訪問研究員、成蹊大学アジア太平洋研究センター客員研究員など経て、現在、金沢大学人間社会研究域法学系客員研究員、戦略研究学会編集委員会委員。主な研究分野は、アジア太平洋の国際関係、米ASEAN関係、戦略論、海洋安全保障。最近の論文に、「英国の国際秩序観とそのアジア太平洋戦略:新型空母の展開に注目して」『問題と研究』第49号第3巻(2020年9月、単著)、“ASEAN and the BRI: The Utility of Equidistant Diplomacy with China and the US,” Asian Journal of Peacebuilding, Vol. 7, No. 2, 2019(共著)、「5カ国防衛取極(FPDA)とアジア太平洋の海洋安全保障:防衛装備・技術面での日英協力の視点から」『海洋安全保障情報季報』 第18号(2017年11月、単著)などがある。
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