英空母打撃群のアジア派遣 注目点は「英米合同」

執筆者:鶴岡路人 2021年8月9日
西太平洋への回航途中、アデン湾で米空母「ロナルド・レーガン」(奥)と共同訓練を実施した英空母「クイーン・エリザベス」(手前)(英海軍HPより)
英空母「クイーン・エリザベス」打撃群が、いよいよ西太平洋に到着した。これは英国のアジアへの単純なコミット強化にとどまらない。米英が軍事的「代替可能性」を高めようとしているなか、日本がこれにいかに関わっていくのかが問われる。

 英国海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」率いる空母打撃群(CSG21)は2021年5月に英国を出港し、地中海、スエズ運河、インド洋、マラッカ海峡を経て、7月末に南シナ海を抜けた。8月は西太平洋で日英米豪を中心とする同盟国・同志国の間で各種の共同訓練が実施されている。その後、韓国を経て、日本がいわば折り返し点となる。

 以下では、今回の軍事面での注目点として、空母打撃群が「英米合同」であることの意味を検討することにしよう。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
鶴岡路人 慶應義塾大学総合政策学部准教授。1975年東京生まれ。専門は現代欧州政治、国際安全保障など。慶應義塾大学法学部卒業後、同大学院法学研究科、米ジョージタウン大学を経て、英ロンドン大学キングス・カレッジで博士号取得(PhD in War Studies)。在ベルギー日本大使館専門調査員(NATO担当)、米ジャーマン・マーシャル基金(GMF)研究員、防衛省防衛研究所主任研究官、防衛省防衛政策局国際政策課部員、英王立防衛・安全保障研究所(RUSI)訪問研究員などを歴任。東京財団政策研究所主任研究員を兼務。著書に『EU離脱――イギリスとヨーロッパの地殻変動』(ちくま新書、2020年)など。
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