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米軍「台湾有事」の机上演習で中国に敗北の衝撃:習近平主席には「内政のリスク」も

執筆者:春名幹男 2021年12月22日
エリア: アジア 北米
このところ、台湾有事に関する発言が目立つ安倍晋三元首相。中国は神経をとがらせている (C)時事
「台湾有事」の机上演習で、中国に敗北を喫した米軍。一方、挑発行為を続けて野心を隠さないが、戦争のリスクは大きい中国。それでも侵攻はあるのか――。

「台湾有事」をめぐる安倍晋三元首相の先走った発言が注目を集めた。

 最初に世間を驚かせたのは12月1日、台湾の民間シンクタンク主催の講演での、

「台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事でもある」

という刺激的発言だ。続いて13日の『BS日テレ』の番組では、

「米艦に攻撃があった時には、集団的自衛権の行使もできる『存立危機事態』になる可能性がある」

と言ってのけた。

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カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
春名幹男(はるなみきお) 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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