2022年、「宇宙」が安全保障新時代の焦点に

執筆者:鈴木一人 2022年1月1日
2020年5月に新設された航空自衛隊宇宙作戦隊の隊旗。宇宙安全保障の本格的な一歩 (C)時事
2022年末発表予定の「新国家安全保障戦略」で焦点となるのは「宇宙安全保障」の枠組みだ。衛星破壊能力を持つ国が増え、「宇宙デブリ」の危険性も増大しつつある今、日本は国際ルール作りで世界をリードするべきだ。

 安全保障を専門とする研究者や実務家にとって、2022年の焦点となるのは、年末に発表されると目されている、新たな国家安全保障戦略であろう。

 2013年に策定された現行の国家安全保障戦略は、約10年前の安全保障環境を前提としているが、この10年の間に中国の台頭やミャンマーのクーデターなどにみられる民主主義の後退、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)体制の確立など、大きく変化しているため、新たな国家安全保障戦略を策定する必要はより高まっている。

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執筆者プロフィール
鈴木一人 すずき・かずと 東京大学公共政策大学院教授。1970年生まれ。1995年立命館大学修士課程修了、2000年英国サセックス大学院博士課程修了。筑波大学助教授、北海道大学公共政策大学院教授を経て、2020年より現職。2013年12月から2015年7月まで国連安保理イラン制裁専門家パネルメンバーとして勤務。著書にPolicy Logics and Institutions of European Space Collaboration (Ashgate)、『宇宙開発と国際政治』(岩波書店、2012年サントリー学芸賞)、『EUの規制力』(日本経済評論社、共編)、『技術・環境・エネルギーの連動リスク』(岩波書店、編者)などがある。
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