「ウクライナ侵攻作戦」の切り札となるロシア最精鋭「戦車軍」

執筆者:藤村純佳 2022年2月7日
エリア: ヨーロッパ
ベラルーシとの合同軍事演習を行うロシアの戦車部隊(C)AFP=時事
 
ウクライナ国境に集結している13万人ものロシア軍は具体的にどのような戦力なのか。北部国境には陸軍の虎の子である最精鋭の戦車軍が控え、黒海にはウクライナ全土を攻撃可能な巡航ミサイルを搭載する艦隊が展開する。対するウクライナ軍はソ連時代の装備が中心で圧倒的な劣勢だ。

 2014年から東部での紛争が続くウクライナ情勢は、昨年10月末頃からロシアがこれまでにない規模の兵力をウクライナ国境付近に集結し始めたことで急速に緊迫した。国境付  近のロシア軍は現在も増強が続けられており、米国政府を筆頭に「ロシアによるウクライナへの侵攻はいつ起きてもおかしくない」という認識が広まりつつある。 

 本稿では、国境付近に集結するロシア軍の戦力とウクライナ軍の現状を比較してみたい。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
藤村純佳(ふじむらすみか) 軍事ライター。『月刊PANZER』『軍事研究』等の軍事専門誌にソ連・ロシアに関連した記事を寄稿。
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