岸田文雄政権の「負のスパイラル」はいつまで続くのか――。
反転攻勢の切り札と位置付けた総合経済対策は、一夜で4兆円を積み増した舞台裏で歳出抑制を掲げる財務省に足元を見られ、閣僚の辞任にまで発展した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題も収まる気配がない。政府と自民の間には連携不足によるミスも目立ち、野党に国会運営の主導権を握られる始末だ。さらに失態が続けば、政局に不穏な動きも生まれかねない。
財務省に軽く扱われた首相
政府が経済対策を閣議決定する前日の10月26日。自民党の会合に出席していた萩生田光一政調会長の携帯電話を、突然首相が鳴らした。
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