メドベージェフ大統領との双頭体制スタートから一年が過ぎてなお、ロシア最高権力者の座を堅持しているプーチン首相だが、ロシア軍の実力者の一人とされていた軍参謀本部情報総局(GRU)トップの更迭をめぐり、軍との間に軋轢が生じているようだ。 四月末、GRUのコラベリニコフ局長が引退し、後任にシュリャフトゥロフ次長が昇格する人事が発表された。一見、通常の人事にも見えるのだが、モスクワの消息筋によれば、実はコラベリニコフ局長はプーチン首相の進める軍近代化計画に反対してきた。そのため、今回の人事は、事実上の解任とも見られているのだという。

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