プーチンの愛国心教育:メディンスキー大統領補佐官監修の歴史教科書

執筆者:西山美久 2022年12月27日
エリア: ヨーロッパ
ウクライナとの和平交渉でロシア側の交渉団を率いたメディンスキー氏(撮影:2022年2月28日、ベラルーシ)(C)AFP=時事
プーチン政権下では愛国心育成を目的にした歴史教育が行われてきた。大統領補佐官で元文化大臣でもあるメディンスキー氏が監修した歴史教科書を例に、その実態に迫る。

 

 ロシアの独立系調査機関レヴァダ・センターが2022年12月12日に発表した結果によると、部分動員令が出されながらも、ウクライナ侵攻に対する支持率は「賛成」「どちらかといえば賛成」が合わせて74%であった。18歳~24歳の若年層でも「賛成」25%、「どちらかと言えば賛成」が37%であった。両者を合わせると62%になり、ロシアの全体平均よりも低いが、それでも60%以上を記録している。

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カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
西山美久(にしやまよしひさ) 北海道大学国際連携機構特任助教。九州大学大学院比較社会文化学府博士課程修了。筑紫女学園大学、長崎県立大学などで非常勤講師を務めたのち、2019年から現職。専門は現代ロシア政治。著書に『ロシアの愛国主義ープーチンが進める国民統合』(法政大学出版局、2018年)がある。
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