
詩人として名を遺した6代男爵ジョージ・ゴードン・バイロン(左)と、その一人娘エイダ(右)
「ある朝目覚めてみると有名人になっていた」。これは19世紀の英国を代表する詩人、ジョージ・ゴードン・バイロン(1788~1824)が彼の代表作『チャイルド・ハロルドの巡礼』を発表した直後に記した、有名な一節である。読者のなかにもバイロンの愛読者はいるかもしれないが、その彼が「バイロン男爵(Baron Byron)」という歴とした貴族の家に生まれ、貴族院議員の議席も有していたことは意外と知られていないかもしれない。

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