
2013年の共同声明の背景にはリフレを望む圧倒的な「空気」があった(C)AFP=時事
「英雄のいない国は不幸だ」
「違うぞ、英雄を必要とする国が不幸なんだ」
ベルトルト・ブレヒト『ガリレイの生涯』(岩淵達治訳)
日銀の新体制がようやく決定した。新総裁、副総裁については、既に多くの論評があり、筆者にそれらに付け加えるような情報や知見があるわけではない。ただ、これまでの日銀の歩みを振り返ってつくづく実感するのは、「日銀に名総裁と呼ばれる人が絶えていなくなってしまった」ということだ。

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