Weekly北朝鮮『労働新聞』
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三代指導者に仕えた元宣伝扇動部長が死去、金正恩時代で11人目の国葬(2024年5月5日~5月11日)

金正恩国務委員長は金己男氏の「真の革命生涯と不滅の功績」を讃えた[5月7日、棺の前に並ぶ北朝鮮の幹部たち/AFP PHOTO/KCNA VIA KNS](C)AFP=時事
5月8日付の1面は、北朝鮮の三代指導者に仕えてプロパガンダを担った金己男(キム・ギナム)氏(94)の死去に関する報道であった。1面トップには遺影とともに「訃告」(朝鮮労働党中央委員会、国務委員会、最高人民会議常任委員会、内閣の4機関連名)と略歴が、その右横には金正恩(キム・ジョンウン)を委員長とする国家葬儀委員会の名簿が掲載された。また、第2面上段は、金正恩が金己男の霊柩を訪ねたとの報であった。
『労働新聞』掲載の略歴によると、1929年生まれの金己男は、1970年から朝鮮労働党機関誌『勤労者』や機関紙『労働新聞』の副主筆、責任主筆を経て1985年に党中央委員会宣伝部長(のちに宣伝扇動部長)となり、2016年からは金正恩政権下で国務委員会委員にも就任していた。2011年12月に死去した金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の葬儀の際、霊柩車に寄り添った8人のうちの1人でもあり、金永南(キム・ヨンナム)前最高人民会議常任委員長の弟としても知られる。
このような重鎮幹部の訃告は金正恩時代に入って急増した。

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