
(C)Mark Garlick/REUTERS
[ワシントン発/ロイター]6600万年前、地球に激突した大きさ約10~15キロの巨大小惑星は、地球の生命の歴史に大きな転換点をもたらした。小惑星はメキシコのユカタン半島に衝突すると地球規模の大災害を引き起こし、生物種の約4分の3が絶滅し、恐竜の時代が終焉を迎えた。
小惑星は衝撃によって粉々に砕かれ、その破片は衝突後に蓄積された粘土層の中から、世界各地で見つかっている。破片の成分の分析により、衝突した天体が炭素を多く含むC型小惑星(炭素質小惑星)であったことが明らかになった。これにより、小惑星の正体をめぐる長年の議論に終止符が打たれることになった。論文は8月15日に学術誌『サイエンス』に掲載された。
「太陽系の外れで形成された物体が恐竜の運命を決定づけた」と、ドイツ・ケルン大学の地球化学者であり、研究チームを率いたマリオ・フィッシャー=ゲーデ氏は語る。小惑星は白亜紀の終わりに衝突し、直径180キロ、深さ20キロのチクシュルーブ・クレーターを形成した。粘土層には、イリジウム、ルテニウム、オスミウム、ロジウム、プラチナ、パラジウムといった金属が豊富に含まれている。これらは地球では稀だが、小惑星ではよく見つかるものだ。
研究チームは特にルテニウムに着目し、土層に含まれる同位体の比率を調べた。

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