Weekly北朝鮮『労働新聞』 (95)

「ファッショ独裁の銃剣を国民に向けた」――韓国の戒厳令に初言及(2024年12月8日~12月14日)

執筆者:礒﨑敦仁 2024年12月16日
タグ: 北朝鮮 韓国
エリア: アジア
デモ参加者が掲げるプラカードには「内乱の首魁・尹錫悦 即刻弾劾」などと書かれている[尹大統領の弾劾を支持するデモ隊=2024年12月14日、韓国・ソウル](C)EPA=時事
12月3日の非常戒厳宣布から始まった韓国での混乱について、『労働新聞』は12月11日付で初めて言及した。韓国メディア等を引用しつつ、国際社会の反応を伝えている。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】
 

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による突然の「非常戒厳(令)」宣布から始まった韓国での一連の事態について、『労働新聞』は12月11日付で初めて報じた。朝鮮中央通信が配信した「傀儡韓国で非常戒厳の事態により社会的動乱が拡大、全域で100万人以上の大衆が尹錫悦弾劾を要求する抗議行動を展開、国際社会が厳正に注視」と題する記事を掲載したのである。通常通り、韓国情勢を伝える最終面の第6面での掲載であり、次のような長い一文で始まった。

カテゴリ: 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
礒﨑敦仁(いそざきあつひと) 慶應義塾大学教授。専門は北朝鮮政治。1975年生まれ。慶應義塾大学商学部中退。韓国・ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、米国・ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員など歴任。著書に『北朝鮮と観光』(毎日新聞出版)、共著に『最新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社)など。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top