インドがエネルギー・安全保障の両面で勢力を拡大している。 インド国営石油天然ガス会社(ONGC)が、昨年十二月にベトナムの天然ガス開発への参加を決めたのに続き、二月にはサハリンの石油開発計画への参加も正式に決定した。 この動きは、インド海軍の急ピッチな増強と併せて、世界の安全保障問題専門家達の注目を集めている。 インドは昨年ロシアから空母一隻を購入することを決めており、原子力潜水艦の開発にも着手している。またフェルナンデス印国防相は、「インドの海上権益圏はアラビア海北方から南シナ海までを含む」と発言し、インドの拡大主義を公にしている。

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