北朝鮮労働党規約改正のポイント

執筆者:平井久志 2011年1月12日
エリア: アジア

 北朝鮮は昨年9月28日に朝鮮労働党代表者会を開催して労働党の規約を改正した。しかし、その改正内容について発表はなかった。但し、「党規約改正に関する朝鮮労働党代表者会の決定書」については同9月29日付労働新聞にその内容が掲載された。また、改正された党規約の「序文」部分については9月29日午前の朝鮮中央放送などで報道された。しかし、条文の部分のどこがどのように改正されたかについては不明なままであった。

 これに対して、韓国の連合ニュースが今年1月6日に韓国政府消息筋の話として、規約本文部分の改正内容について報じた。韓国の主要新聞も同じ内容を7日付で報じており、韓国政府が改正された規約を入手し、韓国メディアにブリーイングを行ったものとみられる。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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