大統領選出馬表明を躊躇する共和党有力政治家

執筆者:足立正彦 2011年3月24日
エリア: 北米

 今月21日、ティム・ポーレンティー前ミネソタ州知事が、共和党大統領予備選挙への事実上の出馬表明を行なった。米連邦選挙委員会(FEC)に関連書類を提出し大統領準備委員会を設立したことを、自らのフェイスブック上に掲載したビデオの中で明らかにしたのだ。【リンク】大統領準備委員会を設立したことで、今後、政治資金集めや選挙スタッフの採用等ができるようになる。ポーレンティー陣営は選対本部をミネソタ州ミネアポリスに設置しつつある。

 2012年共和党大統領候補指名獲得プロセスの幕開けとなるアイオワ州党員集会は来年2月6日に予定されており、すでに一年を切った。ポーレンティーが共和党有力政治家の中で最初に大統領準備委員会を設立したが、彼以外の共和党有力政治家は誰一人として2012年共和党大統領候補指名獲得争いへの事実上の出馬表明を行っていない。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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