先週、バラク・オバマ大統領は遊説と政治資金集めパーティー出席のためにカリフォルニア州を訪れた。サンフランシスコ郊外のパロアルトにある米ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手のフェイスブック本社では、同社の若きCEOのマーク・ザッカーバーグやCOOのシェリル・サンドバーグらとともに対話集会に臨んだ。対話集会の中でオバマは大統領在任中に何としても成し遂げておきたい、現在棚上げ状態になっている重要課題の一つとして移民法改正問題を挙げた。
2008年大統領選挙キャンペーンでは、オバマはメキシコとの国境警備の強化を図ると同時に、不法移民が米国内で法的立場を取得できるよう移民法改正に取り組む方針をヒスパニック系有権者に対し公約していた。2008年民主党大統領候補指名獲得争いでは、ヒラリー・クリントン上院議員(当時)との間でオバマは熾烈な争いを展開し、各州予備選挙、党員集会ではヒスパニック系有権者の多くがクリントンを支持していた。だが、2008年大統領選挙ではヒスパニック系有権者の実に67%が民主党大統領候補であったオバマに投票している。
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