分水嶺となるサウスカロライナ州予備選挙

執筆者:足立正彦 2012年1月17日
エリア: 北米

 ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事がアイオワ州党員集会、ニューハンプシャー州予備選挙で連勝して勢いをつける中、今月21日に南部初の予備選挙となるサウスカロライナ州予備選挙が行なわれる。サウスカロライナ州予備選挙は序盤州で勝利を重ねた候補の勢いを止めるための「ファイアーウォール」として1980年に導入された。1980年のロナルド・レーガン元カリフォルニア州知事から前回2008年のジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州)に至るまで、同州予備選挙で勝利した5人の候補はすべて共和党大統領候補の指名を獲得しており、共和党大統領候補選出プロセスの中で重要な役割を果たしてきた。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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