根強い「反ロムニー感情」と共和党の混迷

執筆者:足立正彦 2012年2月10日
エリア: 北米

 今月7日に行なわれたミネソタ州、ミズーリ州、コロラド州の党員集会ではリック・サントラム元上院議員(ペンシルベニア州)がすべて勝利するという米国の政治専門家も主要メディアもほとんど予想していなかった大番狂わせが発生した(表参照)。サントラム自身にとっても2012年共和党大統領候補指名獲得争いの幕開けとなった先月3日のアイオワ州党員集会以来の勝利となった。

 

(注)ミズーリ州党員集会は代議員配分に拘束力を持たない非公式のストローポール(人気投票)であり、実際の代議員選出は3月17日の党員集会で開始される。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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