2012年共和党大統領候補指名獲得争いが重要な局面を迎えていた南部初の予備選挙であったサウスカロライナ州予備選挙の直前、突如、メディアの脚光を浴びた1人の老人がいた。大富豪のシェルドン・アデルソンだ。
アイオワ州党員集会では4位、ニューハンプシャー州予備選挙でも5位と惨敗して敗走を続けていたニュート・ギングリッチ元下院議長(ジョージア州第6区)は、自らの政治資金も枯渇し、極めて厳しい状況に追い込まれていた。そうした状況に置かれていたギングリッチを、政治資金面で救ったのがアデルソンであった。アデルソンはギングリッチを側面支援していたスーパー政治活動委員会(PAC)であるWinning Our Futureに対し、多額の政治献金を行なったのである。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン