共和党の保守化を懸念するブッシュ元フロリダ州知事

執筆者:足立正彦 2012年6月29日
エリア: 北米

 ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事の最近の一連の発言が共和党内で波紋を広げている。ブッシュ氏は、ニューヨーク・マンハッタンで今月上旬に行なわれた記者や編集者らメディア関係者との討論イベントで、現在のような「超保守化(“ultra-conservative”)」した共和党でロナルド・レーガンや父親のジョージ・H.W.ブッシュが大統領候補の指名を獲得するのは厳しかったであろうと発言したのである。また、最近、ブッシュ氏は共和党の不法移民に対する厳しい姿勢にも異議を唱えており、共和党は「反移民政党」にならずに、不法移民問題に対しても現実的アプローチを取るよう訴えている。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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