反プーチン集会は失速し「ブレジネフ時代」に

 9月下旬、日露学術報道専門家会議代表団に参加して1週間モスクワに滞在し、ロシアの学者・専門家らと会った。中間層の反プーチン集会で追い詰められたプーチン氏が、当選後に異例の涙を流した3月の大統領選から半年。モスクワは平穏で、市民の表情も比較的穏やかだった。一方で、改革や近代化は進まず、閉塞感が強まっていた。今のロシア政治に魅力は乏しい。

 9月15日に全国の50都市で一斉に行なわれた反政府デモは、主催者側発表ではモスクワで15万人が参加したとしているが、実際には2万人に届かなかった模様だ。大統領選前、毎回10万人規模に膨れ上がった熱気は失せ、抵抗のシンボルである白いリボンを見ることもなかった。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『北方領土はなぜ還ってこないのか』(海竜社)など。
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