仏国民64%「今ならマーストリヒト条約を支持しない」

執筆者:渡邊啓貴 2012年10月4日
エリア: ヨーロッパ

 フランスでは、今からちょうど20年前の1992年9月20日、マーストリヒト条約(EU条約)がかろうじて国民投票で批准された(支持率51%)。同年6月にデンマークが国民投票で批准を拒否したことから、当初は欧州統合の牽引車役を自負していたミッテラン仏大統領が、国民投票で圧倒的な支持を得ることで、フランスの統合への威信を示そうとした試みであったが、投票日が近づくにつれて支持率が降下、一時は批准そのものも危ぶまれた。ドイツ憲法評議会での合憲判決によって翌年11月に発効したが、「小さな支持(プティ・ウイ)」とも揶揄された。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
渡邊啓貴 帝京大学法学部教授。東京外国語大学名誉教授。1954年生れ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程・パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校・ボルドー政治学院客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員教授、外交専門誌『外交』・仏語誌『Cahiers du Japon』編集委員長、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。最新刊に『アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年』(中公新書)がある。
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