中国における金融リスクの顕在化はもう避けられない。中国の経済運営は分岐点に立ち、「オン・アンド・アフター(その時以降)」という新段階に入ることになろう。習近平、李克強体制は果して転轍手の役割を担いきれるのかどうかが問われることになる。改革と開放の開始から35年の時点において、歴史の舞台はまったくの新局面に移る。ステイト・キャピタリズム(国家資本主義)の代表選手としての中国に対する警戒心は西側社会に急速に広がったが、これからは中国自身が自らの絵姿を修正せねばならなくなったのだ。

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