ロシアが仕掛けた「スノーデン容疑者」庇護――米露情報戦が過熱

執筆者:名越健郎 2013年9月1日
エリア: 北米 ヨーロッパ

 米国最大のお尋ね者となった米中央情報局(CIA)の元コンピューター技術者、エドワード・スノーデン容疑者が6月23日にモスクワ入りして2カ月以上になるが、今回の亡命劇はロシアが仕掛けた可能性のあることがロシアの報道で次第に明らかになりつつある。プーチン大統領は「(スノーデン氏の)モスクワ入りは全くのサプライズで、予想もしなかった。ロシアへのいかなる非難もナンセンスだ」と強調したが、背後に米露の激しい情報戦があったようだ。

 

 ロシア紙コメルサント(8月26日付)によれば、スノーデン容疑者はモスクワに向かう数日前から香港のロシア領事館に居住し、この間、6月21日には30歳の誕生日を領事館で祝ってもらった。在香港ロシア領事館はビクトリア湾を望む高層ビルの21階にあり、23日早朝、領事館から直接空港に行き、アエロフロート機でモスクワに向かった。

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『北方領土はなぜ還ってこないのか』(海竜社)など。
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