右翼テロ勃発「ノルウェー」で右翼が政権入りする「複雑な事情」

執筆者:国末憲人 2013年9月19日
タグ: ポピュリズム
エリア: ヨーロッパ

 ノルウェーで9月9日にあった総選挙で与党労働党が敗北したのを受けて、同国史上初めて、右翼が参加する政権が誕生しそうな雲行きだ。8年ぶりの政権奪回を確実にした野党保守党にとって、最も有力な連立相手が、移民の制限をうたう「進歩党」であるからだ。進歩党は、2011年7月に77人の犠牲者を出した連続テロの実行犯として禁錮21年の判決を受けたアンネシュ・ブレイビク服役囚が、かつて所属していた政党だ。右翼テロに続いて右翼政権も誕生し、ノルウェーの良識もついにここまで来たのか――。しかし、ことはそれほど単純ではない。この国の右翼政党を巡る複雑な事情は、少なからずの教訓を含んでいる。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など多数。新著に『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)がある。
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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