何事かを成し遂げたと自己達成感に浸っている時、人や組織は足元をすくわれやすい。
ドイツ脱原発のレールを敷いた90年連合・緑の党(以下、緑の党)はその実績を手に、着実に「第3の国民政党」への道を歩んでいるかに見えたが、22日の連邦議会(下院)選挙投票日を目前に、強い逆風に直面した。
30年以上前、草創期の緑の党が地方選挙に際し、児童との性行為を刑事罰の対象にしない、という驚くべき政策を公約に盛り込み、それを今総選挙の共同筆頭候補であるユルゲン・トリッティン連邦議会院内総務(元環境相、59)が事実上支持していた過去が表面化したのだ。
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