ドイツ復興金融公庫(KfW)は「民間銀行の水先案内」役として進化を続けている。日本と違うそのあり方に「改革のヒント」が潜む。[フランクフルト発]地球温暖化防止に向けた京都議定書。欧州連合(EU)は二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出量を一九九〇年比八%削減することを義務付けられているが、中でもドイツには二一%減が求められている。風力発電への切り替えなど努力は実りつつあるものの、企業の自助努力だけでは追いつかない。国外から余った二酸化炭素排出権を買ってくる必要に迫られているが、その大役を担ったのが政府系金融機関であるドイツ復興金融公庫(KfW)だった。

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