岩手県が全国の都道府県で初めてトヨタ自動車の「カイゼン方式」を採用、行政の効率化に取り組んでいる。民間の、しかも生産現場で採用されている「カイゼン」を、官庁の事務部門でどのように応用するというのか。早速晩秋の盛岡に入り、県庁を訪れた。 岩手版「カイゼン」=IMS(いわてマネジメントシステム)を説明してくれたのは、総務部人事課組織改革担当主査の星野俊一氏(四〇)である。発足時からIMSに関わっていると言う。「これまで商工企画課とか教育課などにいたが、正直言ってあまり面白くなかった。いまは大変面白い」と語るだけに、はちきれんばかりの意気込みが伝わってくる。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン