クリミアへの旅(4)「ロシア色」に染められた街

執筆者:国末憲人 2014年8月19日
エリア: ヨーロッパ ロシア

 クリミア半島がロシアに併合されて以降、クリミアとウクライナ本土との行き来は極めて困難になった。クリミアの中心都市シンフェロポリとキエフやドネツクなどを結んでいた航空便はすべて廃止され、陸路の境界には検問所が設けられた。ロシア当局は特に、ジャーナリストの出入りに厳しく対応しており、境界を通過する際の様々なトラブルが伝えられている。ウクライナ側のメディアをロシアが警戒しているからだと思われる。

 結局、クリミア半島に向かうには、ロシアのビザを取ってモスクワかサンクトペテルブルクから入るしかない。ロシア側からやって来るジャーナリストに関して、ロシア当局は寛大だ。ロシアの立場で報道してくれると考えるからだろう。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など多数。新著に『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)がある。
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