国際論壇レビュー

米国をイラクに引き戻した「史上最悪のテロ集団」

 苦悩は深まるばかり……(C)AFP=時事
苦悩は深まるばかり……(C)AFP=時事

 結局、イラクに引きずり戻されてしまった。イラク・アフガニスタンの戦争を終えるという成果で名を残したかったオバマ米大統領も浮かぬ顔だ。イラクとシリアにまたがって生まれた「イスラム国」。そのイスラム教スンニ派過激集団がイラクのクルド人自治区の中心都市アルビルに迫る一方、少数民族ヤジド の虐殺を始めたため、「限定的な空爆」を命じざるを得なくなった。【President Obama Makes a Statement on Iraq, The White House, Aug. 7

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
会田弘継(あいだひろつぐ) 関西大学客員教授、ジャーナリスト。1951年生まれ。東京外語大英米語科卒。共同通信ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長などを務め、現在は共同通信客員論税委員、関西大学客員教授。近著に『世界の知性が語る「特別な日本』』 (新潮新書)『破綻するアメリカ』(岩波現代全書)、『トランプ現象とアメリカ保守思想』(左右社)、『増補改訂版 追跡・アメリカの思想家たち』(中公文庫)など。訳書にフランシス・フクヤマ著『政治の衰退』(講談社)など。
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