3年後に行われる香港のトップである行政長官を選ぶ選挙制度について、中国の全国人民代表大会は、これまでの「選挙委員会」を通じた間接選挙から、市民による直接選挙を導入することを決めた。ところが、制度上、立候補するには業界団体の代表たち1200人で作る「指名委員会」の過半数の指名が必要とされ、立候補者数も2人ないし3人に限ることになった。この「指名委員会」のメンバーは、中国寄りの人物が多数を占めた「選挙委員会」と同じ構成となるため、民主派の立候補は事実上不可能になる。

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