国際人のための日本古代史
国際人のための日本古代史 (4)

遷都1300年「平城京」で起きた聖武天皇と藤原氏の暗闘

執筆者:関裕二 2010年1月号
タグ: 日本

 二〇一〇年は平城京遷都千三百年の節目だ。大極殿も復元され、いよいよお祭りムードも高まってきた。 平城京に都が置かれた時代は、安定と繁栄の時代というイメージがある。『万葉集』に「あをによし寧楽の京師は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり」と歌われているからだろう。 だが、平城京には、これまであまり語られることのなかった歴史が隠されている。それは、天皇家と藤原氏の暗闘である。 そもそも、平城京は「天皇のための都」ではない。藤原氏が自家の栄華を誇示するための都であった。大極殿を見下ろす高台に藤原氏の氏寺・興福寺が建立されたのがいい例だ。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
関裕二 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『聖徳太子は蘇我入鹿である』(ワニ文庫)、『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』(以上、新潮文庫)、『伊勢神宮の暗号』(講談社)、『天皇名の暗号』(芸文社)、『「死の国」熊野と巡礼の道: 古代史謎解き紀行』 (新潮文庫)など多数。最新刊に『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』(新潮新書)、『古代日本人と朝鮮半島』(PHP文庫)、『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪: 古代史謎解き紀行』(新潮文庫)がある。
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