饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (147)

スープでもてなし 仏露連携のリバイバル

執筆者:西川恵 2010年4月号
エリア: ヨーロッパ

 ロシアのメドベージェフ大統領が三月一日から三日まで、初めて国賓としてフランスを訪問した。「フランスにおけるロシア交流年」の機会に合わせた訪問だったが、米欧各国はこの成り行きを注視した。 というのも、両国がかつてない広く深い協力に踏み出すのではないかと見られていたからだ。初日、フランスのサルコジ大統領との首脳会談がもたれ、これが確認された。 両首脳は共同記者会見で明らかにした。フランスからロシアへのミストラル級強襲揚陸艦四隻の売却交渉の開始。ロシア国内の鉄道建設のための合弁会社設立。ロシア最大のエネルギー会社、ガスプロム子会社への仏企業の出資。欧州とロシアの新しい安全保障機構の構築――政治、経済、軍事など広範な分野での合意だ。

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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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