アフリカ連合という「不思議」

執筆者:白戸圭一 2010年10月13日
エリア: アフリカ

 国連総会は10月12日、国連安全保障理事会の非常任理事国を改選し、アフリカからは南アフリカが選出されました。他の4カ国はインド、コロンビア、ドイツ、ポルトガル。任期は来年1月から2年。

 アフリカから選出された非常任理事国は、安保理の場で、世界の他地域の代表とは少々異なった役割を果たすことを求められます。アフリカ選出の理事国は、自国の国益の他に「アフリカ代表」としての責務を果たすよう求められる機会が多いのです。その最大の理由は、アフリカ53カ国で構成する地域機構「アフリカ連合=AU」の存在感です。

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
白戸圭一(しらとけいいち) 立命館大学国際関係学部教授。1970年生れ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社の外信部、政治部、ヨハネスブルク支局、北米総局(ワシントン)などで勤務した後、三井物産戦略研究所を経て2018年4月より現職。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授、三井物産戦略研究所客員研究員を兼任。
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