勝ち残れる者、淘汰される者。世界の市場で二極化が進む。インターネット・バブルに崩壊の危険が高まる一方で、IT革命に乗り遅れた企業には、厳しい裁きが待つ時代。景気回復期待が高まる日本の二〇〇〇年を読む鍵は――。 新しいミレニアム(千年紀)の始まりだからなのだろうか。正月のメディアには、人類や文明といった巨視的な言葉が並ぶ。日本経済の先行きにも明るい兆しを見出そうとする雰囲気が漂ってくる。だが、情報通信(IT)革命の福音を奏でるだけでは、千年の愉悦に浸ることはできない。勝ち残れる者と淘汰される者を峻別する最後の審判が、二〇〇〇年の日本には待ち受けている。

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