参議院議員二百五十二人のうち、実質的に無所属といえるのは中村敦夫議員ただ一人である。氏は正確には一人会派「国民会議」の所属だが、政党助成法上の政党としての要件を満たしていないため、無所属扱いを受けているのだ。「今の政党は理念結集型じゃなくて単なる選挙互助会。バックにつく団体のために正論が言えなかったりする。社会全体のために物を言うことが政治にとって一番重要なのだから、それができないなら一人でもいい。一人で何ができるって批判もあるけれども、一人でなきゃできないって切り返しています」と、氏は語る。

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