アジャーニ、ドパルデューが演じるDSK夫妻

執筆者:国末憲人 2012年9月10日
エリア: ヨーロッパ

イザベル・アジャーニ、ジェラール・ドパルデューといえば、フランスを代表する映画スターである。この2人が主役として出演するというのだから、1988年の共演作「カミーユ・クローデル」に匹敵する文芸大作かと思いきや、テーマは何と、スキャンダルで昨年失脚した国際通貨基金(IMF)のドミニク・ストロス=カーン(DSK)前専務理事。DSKの株も随分上がったものだ。

DSKをドパルデューが、その妻でジャーナリストのアンヌ・サンクレールをアジャーニが演じる。監督は米国のアベル・フェラーラで、ワシントン、ニューヨーク、フランスで撮影するそうだ。アジャーニは「米国の監督との仕事だから、政治的な立場を問われなくて済む」と仏紙に語った。

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執筆者プロフィール
国末憲人(くにすえのりと) 東京大学先端科学技術研究センター特任教授 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長、朝日新聞ヨーロッパ総局長などを歴任した。2024年1月より現職。著書に『ロシア・ウクライナ戦争 近景と遠景』(岩波書店)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)、『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『イラク戦争の深淵』『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)など多数。
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