イスラエル、エジプト、アフガニスタン、パキスタン、イラク……。以上の5つの国は、どのような分野の「トップ5」だろうか。
答は、米国政府の対外援助の国別供与額で、毎年必ずトップ5に入る国々だ。イスラエルは言わずと知れた米国にとっての「特別な国」であり、米国は1987年以降、イスラエルと同額の援助をエジプトに供与し、ある種の勢力均衡を図ってきた。アフガニスタン、パキスタン、イラクはブッシュ前政権の始めた2つの戦争の「現場」であり、米国が民生と軍事の両分野で多額の援助を投下するのは当然と言える。いずれも米国の外交・安全保障政策の根幹に関わる国であり、米国の対外援助計画が戦略的発想に基づいていることを改めて感じさせる。
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