「米露ガス戦争」の主戦場となる日本
米国で始まった「シェール革命」は米国のエネルギー構造を抜本的に塗り替え、国内のエネルギー、石油化学、鉄鋼などの産業競争力を劇的に回復させた。米国ではシェールガスにタイトサンドガス、コールベッドメタン(CBM)などを加えた「非在来型」ガスが、天然ガスの全生産量の40%にも迫る勢いだ。シェールガスと同じシェール層(頁岩層)に含まれる石油であるシェールオイルの生産も、急激に増加しつつある。経済的な側面がまず注目されるシェール革命だが、中東産油国、ロシアの影響力の相対的低下など、国際情勢にも波紋を広げている。とりわけ天然ガスの輸出を最大の国家収入源とするロシアは、

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