米中首脳会談からおよそ半年後の2013年12月26日、安倍首相の靖国参拝があった。それから1カ月後の今年1月29日、多くの日本メディアが支局を構えるワシントンDCのナショナル・プレス・ビルで、オバマ政権のベン・ローズ副補佐官(戦略広報担当)による外国メディア向けブリーフィングが開かれ、筆者も出席した。「2014年のオバマ政権の外交政策」がテーマというだけあって、会場は米国メディアを除く世界各国のメディアの記者で埋まり、立錐の余地もない状態であった。
ブリーフィングでは記者側から全部で21の質問が出され、ローズ氏がこれに答えたのだが、ワシントン駐在の各国の記者がシリア情勢、ウクライナ情勢、アフガニスタン情勢など国際情勢について幅広く質問する中、中国メディアの記者の異様な質問の仕方が目を引いた。

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