ナイジェリア発祥のイスラム武装組織ボコ・ハラムについては、本欄で何度か取り上げてきた。その存在と動向が日本で最も注目されたのは、2014年4月にナイジェリア北東部チボクで200人以上の女子中高生を集団で連れ去り、彼女たちを「奴隷として売る」などとビデオ映像で喧伝した事件の時であった。その後、ボコ・ハラムがメディアの注目を集める機会は激減したが、今なお活発に活動している。
カメルーンに300人派遣
そのボコ・ハラムをめぐって、新たな動きがあった。オバマ米大統領が10月14日、ボコ・ハラム対策のために、米軍部隊300人をナイジェリアの隣国カメルーンに派遣する計画を明らかにしたのである。ボコ・ハラムに関する情報収集、偵察などが目的で、既に先遣隊90人が10月12日に現地入りしたという。

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